夜の図書館


春は出会いの季節と言いますよね。
本能的に異性に惹かれあう季節なのか、それともただ人が動きやすい季節だからそう呼ばれるようになったのか…とにかくまぁ、春になって色をピンクに染めるのは桜の花びらだけではなく、人間の心までもピンクに染まるようです。



今日、図書館のアルバイトをしていて気がついたのですが、カップル率の多いこと多いこと。
あっちにカップル、こっちにもカップル。遅い時間になると利用者の半分ほどはカップルほどになってました。この時期に特に勉強でもないだろうに、なんでわざわざ恋人と図書館に来るのかね?







「だめだよタケシ…人が来ちゃうよ…」

「来たっていいじゃんよぉ、そぉれフルパワーだ」

「もぉ〜タケシのバカぁ…」





こんなドキドキを楽しみに来ているスケベェな野郎ども。
『そんなカップルいるわけないよ、松○スケベなこと考え過ぎでしょ』って思うでしょう?意外といるんだよなぁ図書館でエッチなことしてるカップル。



今日、最後に閉館作業している時なんて
死角に人がいる気配がすると思い、ヒョイと覗いてみると…



一つの椅子に重なる二つの影
まだ事は起こしてないようだったけど、互いの体と首の動きといい、女の髪の乱れ具合といい、なんだかナメクジの交尾みたいで気持ち悪かった。まぁナメクジの交尾は見たこと無いけど。






この大学、いつの間にこんなに肉食系が…いや肉欲系が増えたんだろう。




美男美女のカップルがやってるならまだしも救いようがある、もしかしたら美しいかもしれないからね
しかしこの大学ではそんな都合よく事が運ばれてる訳がない。案の定、目の前ではまるでギトギトの豚足のような男と、緑豆もやしのような女が情事を繰り広げている訳ですよ!




ここは図書館という公共の場ですよ公共の場!
体じゃなく本を愛でる場所なんですよ!









帰りのバスでも、ずっと全力で抱き合ってるカップルがいたし
離れたかと思ったら、女が指を男の口に入れようとし始めるわ、少しバスが揺れるとまた全力で抱き合うわで…。もう見てられん。


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そんな様々な情事が行われている夜の図書館
僕はバイト中にも関わらず、受付で一緒に働いている女性と恋バナをしていた。ちなみにその女性は60歳のパートのおばちゃん。












パート「でもね松○くん、人間には一度は必ず旬な時期があるものよ」

松○「そうなんですか?」(なんか人を魚みたいに言う人だな)

パート「私なんて40年前一度に3人の人にプロポーズされてねペチャクチャペチャクチャ」

松○「え、その日出会った人にプロポーズされたんですか!?」

パート「そうなの、あの時はもう何も怖くなかったわ。話疲れたわねお夜食にしましょう」

松○「はいwww」







かたやスケベカップルがイチャイチャして、かたや休憩室でパートとバイトがおにぎりを食べている。
僕はバイト先に恵まれてるね。