最後のプロジェクト演習にて

20年生きてきて、色々な物を食べてきた。
もともと好奇心が強い僕は、普通の人は敬遠するようなものも、嫌悪感をワクワク感でカバーして食べてきた。



カエル、イナゴ、豚の血スープ、ドリアン、エスカルゴ、スズメ…etc
スズメの丸焼を食べたときの、あの《頭蓋骨をかみ砕くと中から脳みそがドロッと出てくる感覚》てのは、僕の人生で堂々のワースト1食感だったね。
豚の血スープが一番えげつなかったけど。





『僕は大概のゲテモノなら食べられるぞ、エッヘン!』そんな自負が僕にはありました。
そう、あの日までは……



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先週のプロ演中に、どこぞのアホが【かいこのさなぎ】なるものを持ってきた。
そのどこぞのアホは、わざわざ長野からお取り寄せしたようで、東京では絶対手に入らないものだそうだ。




もうね、カンカンの蓋を開けてびっくりしたね(缶詰だった)

















まんまサナギやないか!
こんなグロテスクなゲテモノ見たことないわ…こ…これ食べるのか…


いかんいかん、これきしのビジュアルでゲテモノハンターの名を汚すわけにはいかぬ。ということで一粒(一匹?)食べてみました。



シャクシャク…(さなぎの殻が意外としっかりしててこんな音がする、正直言ってマジ気持ち悪すぎる)
《だめだ…飲み込めん…でも僕はリーダーだし、リーダーが吐きだしたらカッコつかないじゃないか…チキショウウウウ…ゴクリッ》


一気に血圧が50くらいブチ下がりそうな食感、臭い、味。
長野の伝統料理?だったらもっと真面目に調理しろや!って言うくらい素材の味が引き立ってるわ。
例えるならそこら辺のサナギを拾ってきて、醤油に3日3晩漬け込んだような味。








1つでもここまで苦戦したゲテモノハンター。
しかしあるメンバーの一言がさらなる悲劇を生むことに。




「あと30粒くらい余ってるんだけど、これどうする?」
「リーダー2年間お疲れ様ってことで、松○イッキしちゃえば?」
「いいね〜松○いっちゃえよ!」

松○「アホか出来るわけないやろが(笑)」


メンバー一同「イッキイッキイッキイッキ〜☆」


松○「ぇ…みんな本気?」


メンバー一同「早くしてくれよ〜録画しておくからさ!」




これも、皆から僕への一つの愛の形なのだろうか
それともただ、僕は知らない間にイジメの対象になっていたのであろうか。僕はイスに座らされ、抵抗する右手を拘束され、口を大きく開かされた。
次々と携帯のカメラでシャッターを切る、あるいは録画を開始し始めるメンバーたち。


一人の心あるメンバーがこう言う
「さすがにちょっと可哀そうじゃない?やめてあげなよ…」


だが一度盛り上がった熱気が収まるわけがない
「ここで松○がリーダーとして伝説になれるか決まるんだよ。さぁリーダー、イッキしてください!」


本気で嫌がっている僕に注がれる好奇の視線。
あれ?おれやっぱりイジメられてるんじゃね?









ぞぞぞぞぞぞぞ
僕の口の中に突入してくる30匹のカイコのサナギ達。口の中が虫のサナギで満たされる感覚を想像してみてください、気を抜いたら一気に嘔吐物が胃から逆流してきそうになるほどの感覚。


そして一気に噛む!噛む!口の中で殻がシャクシャクと音を立てる!


《海老と思えばいいんだ、こんなに海老を食べれて嬉しいはずだ僕!ほら本当に美味しく感じてkオェェェやっぱり駄目だ!》





結局、何度もリバースしそうに、涙も出しながら食べました。
でも一番つらかったことは、必死に時間をかけて食べている僕に対して、皆が言った言葉でした。



「なんか松○虫くさいぞ!こっちくんな!」
「教室の外で食べたほうがいいんじゃね?」
「てかもう帰ろう、早く松○PC片づけなよ」



皆は、完全に食べた直後のリアクションの後はどうでもよくなってたよね、、僕がここまで体を張ったというのに。
人間の集団心理の怖さ、それを学んだ1日となりました。








その後は、ちゃんと焼き肉でお口直し&カラオケで気分直しいたしましたけど☆




ラウンド1のカラオケ凄いね!マイクスタンドを使って歌ったの初めてでした 笑
超気持ちよかった。











最近、この歌を歌うのがメチャクチャに気持ちいいです。