昨日の夜、僕は悲しみにくれていました。


いつも彼は僕を支えてくれていました、けして他人からは見えない位置で、いつも僕の心の支えになっていましたね。
でも…昨日…彼は亡くなってしまいました。



思えばこの6年間、彼に頼りきりだったな。
たとえばクラスマッチの日、好きだった女の子との初デートの日、センター試験の日、いつだって僕は彼に支えてもらってた。
僕が不安がっているとき、いつも君は下の方から僕に訴えかけてきてたね


『大丈夫…僕がいるから安心して』


その優しい肌ざわり、大きさ、フィット感、どれも申し分なく"僕"を優しく包んでくれていました。
世間では彼のことを『勝負パンツ』と呼ぶだろう。ちがう、そんな下品な名称を彼につけることは僕が許さない。
そう、『相棒』。昨日破れた下着につける名前はそれがぴったりだ。




何がクリスマス・イブだ…
一年で最も幸せな夜だかロマンティックな夜だか知らねえがな…
僕の大切な大切な相棒を消し去りやがって…何がイエス・キリストだ!





はやくポスト相棒を探さねば。