日記

《・・・・・不気味なくらーい…》



「ん…なんじ…14:30…うぅ…」


14:30分か…どうりで空気が妙にどよんとしているわけだ。
そうだ、朝ごはんを食べるために8時に起きたけど、ヒマな僕はすることがないので2度寝をしたんだったな。
スピーカーから、ミスチルの曲がしっとりと流れていて…うーんマンダム。
それにしても中途半端な時間だな…今から何をいったいすればよいのかわからないよーし!考えている時間がもったいない!服でも買いに行くか!


と、『思い立ったが吉日』が僕の信念。
思いつきで18歳の一日の行動を決めるのもまたいいものだろう、と土曜に予定が入ってなかった惨めさを自己解決。



≪何かを本気で買うとき、友達と買いに行くのもいいけど一人でゆっくり買うというのもまたいいものだろう≫ と、この時間から誘う相手がいない事に言い訳をつけて、一人で 「うーん無難に南大沢に行くか」 という事に。
東京初心者の僕には、服を買うところといったら、原宿、下北沢、南大沢くらいしか知らないんだ。東京って便利なように見えて意外に不便なんだよね。


まぁともかく、起きてここまで、ものの15秒。それくらい即断。
『思い立ったら吉日』の信念が、しっかりと根付いております。








ゴトンゴトン、ゴトンゴトン





場所を移して南大沢


「俺、前にココ来たことあるから知ってるもんね!」
と自信満々に電車から飛び出したはよかったが、ATMを探すのに30分も歩き回るという大失敗を犯し、挙句の果てに雨も降り出す始末。
そして例の事ながら、台所事情からのかなりの低予算。
さぁはたして運命の出会いはあるのだろうか。。。と、色々な店を漁り始める僕。






んもぅすぐに来たね。



「よかったら着てみてくださいよ〜」



一見、どっかのガテン系かと見間違うほどの体がガッシリした兄ちゃん。
ふっ、俺は容赦なく声かけはスルーする冷やかし魔人だということを教えてやる…と意気込んでみたものの、会話に応じてみる。一応、一応ね。


「この素材は〜●●で〜 あ、荷物持ってますよ、あ〜似合ってますねお兄さん。」



そ…そうですか、でも僕バイト辞めたばっかりだからお金がなぁ〜



「ハハハ、そりゃいいや! いったい何のバイトしてたんだい?」



いやね、松屋っていうジメジメした油っぽいっ店に俺の青春の1000分の1くらいをささげちまってさ



「お!松屋ときたね! お客さん、俺は吉野家派じゃないから安心しな、松屋の方が絶対うまいっすよ」



ですよね!なんか吉野家の味って物足りないていうか…まぁそんな僕もあんまり松屋で食べたことないんですけど。



「ほーう。で、そのジャケットにはこういうシャツとかがすごく似合うんですよ」



あーなるほど、ちょっと着てみてもいいですか  ゴソゴソゴソ。



「おお!カッコいいじゃん! すごく似合ってますよ!」



そうですか〜笑 ちょっと待っててくださいね、今からATMでお金下ろしてきます。



「お待ちしております…(ニヤリ)」




完全にしてやられた。
セールストークに完全に丸め込まされ、近くのATMで押したボタンは"3"と"万"、それすなわち死。
僕は改めて思ったね、僕は褒められて育つ人なんだと、少年野球の監督もそれを見抜いてくれてたらなぁ。



結局、冷やかし半分で入った店で予想の倍の予算で買い物。もう今月はお昼ご飯は食べることができません。









帰り際
そのモール内で、ライブがやっていたので見ていくことに。


なんだったけなぁグループ名、ヒモパンだったかな…そうだ、セカハンだった。
【Sekahan】っていうグループ、男2人でアコースティックギターをかき鳴らしながら歌ってるんですけど、『19』と『ゆず』を混ぜたような感じで、すごく良かったです。


ライブが終わった後に、彼らのチラシをもらおうとチラシを置いているテントに行ったら、Sekahan本人たちと話す機会がありました。
ちょっと焦って「すごく良かったです、がんばってください」しか言えなかったけど…良かったなー。





なんか俺ちょっとミーハー感があるな。











やっぱり吉日でした。今日という一日たのしかったです。
お金のことなんか知らない。




写真見て気がついたんですけど、もうイルミネーションがクリスマス風ですね。
ちぇっ