一人暮らしは、飢えと金との戦いなのである。
そして僕の優柔不断さが加わると、とてつもないパワーを発揮するのである。




それは今朝
ぽつぽつと雨が降り、高校生は学校に向かっている中
休日の大学生しては早起きな僕は、近くのスリーエフへ。



ガチャ


「いらっしゃいませこんにちはー」



そうだ僕は朝飯を買いに来たのだ
そして僕は朝っぱらから
東京の片隅のスリーエフで、傍から見ると些細だが、しつこく粘り強い戦いが繰り広げるのである。





商品をギロリとにらみつける
ここで僕の希望を挙げておこう


〜目標〜
1 男18歳、なににもまして腹を膨らますことを最優先とする
2 しかし財布の中身が最近寂しいことも確かなのである、出来るだけリーズナブリーに、コストパフォーマンス重視で。
この2つだ。






まず飢えた猛獣の目に留まったのはサンドウィッチ
もうイギリスは当然、もはや世界の朝ごはんとなったサンドウィッチ。
当然スリーエフにも、サラダ系からカツ系のサンドウィッチが所狭しと並んでおるのだが…
しかしそこで戦線が開かれる
僕が文句をつけるのはサンドウィッチの値段だ。



いくら安くても290円。
190円のもあるが、これはどう見てもレタス以外具がないからサンドウィッチとは俺は呼ばん。



「たかがサンドイッチ2つで290円ってww買うわけねえだろwww」




と今日は妙にサンドイッチは乗り気じゃない僕。
これでは目標の1も2も達成できないじゃないか、そんなサンドウィッチを買う必要性があるのか、いやない。








次に目が留まったのはオニギリ
日本は然り、もはや世界に誇る日本食となったオニギリだ
当然日本のスリーエフには、所狭しとオニギリが鎮座してるのだが…
ここでまたもや第2戦線が開かれる



「僕が納得するおにぎりは、安くても一個160円か…」


もっと安いやつでは105円なんてのもあるが、あれは米がなってないから僕はオニギリとは呼ばない。
『おにぎりっぽいやつ』と呼ぶ。



一個では絶対満足しないから2個買うとすると
160円×2個=320円か…うーむ。まよっちゃうな。







しかしここで一抹の不安が首を持ち上げる


「はたして俺は2個で腹がはるのか? もし張らなかったら俺はやり切れない感で一杯になるのではないか?」




なにせ僕は昨日の晩から何も食べてない
あまりの空腹に昨晩、【明日のジョー】のマンモス西さながら寮を抜け出して、うどんを食べに行こうかと考えたくらいだ。(そしてその後ジョーに殴られる)





ガチャ


「いらっしゃいませこんにちはー」




僕より後に入ってきた同い年くらいの奴らは、自分の買いたいものをすぐに決め、すぐにレジに行き、すぐに帰っていく。
こんなに悩んでいるのは僕だけなのである。
もうかれこれ8分くらい、たかが朝ごはんで悩んでいることになる。








よし
俺の気持は決まった


商品をレジに持ってゆく
店員が袋に入れようとしたところを、威厳たっぷりに手を突き出して制止させる。そして威厳たっぷりに言い放つ。



「いや、 あ た た め て く だ さ い」



一切の妥協は許さない、それが俺だ。









部屋に帰ってホカホカの物を貪り食う
必殺ネット―サーフィンをしながら貪り食ら……




「む。」




欲望を思うがままに発散させる獣と化した私に、とある記事が目に飛び込んできた



【 豚にコンビニ弁当与え奇形・死産続出 「具体名公表するとパニックになる」 】




……
僕は冷静にパッケージを見直す…『ボリュームのり弁当』…





そうかなるほど…
保存料とか凄いっていうもんね…
うん…
残すのもアレだから元気を出して食べよう…





急に冷静になって食べ始めた獣でした。
ごめんね僕の体、おねがいだから奇形児なんて産まないでね。











なにこのグダグダ
やっぱり長文にすると難しいのでござる。