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私の学校の学食には 『うどん』 っちゅーメニューがある
一番リーズナブルで、一番物足りないメニューであるこのうどんを・・・
たちまちの内に色鮮やかに
そして香り豊かにリッチな気分にさせてくれるもの・・・ それがネギである。
セルフのネギは、お箸を取るところに置かれている
すなわちネギをうどんに入れれるか入れれないかはは早い者勝ちなのだ
まぁもともと、でっかいタッパに耳糞くらいしか入れてないんだから
早い者勝ちといっても、最初の10人も入れれないほどのレア物である。
昼休み全体で食堂利用者が700人くらいはいるだろうにね。
そして今日はそのタッパにネギが入っていた
相変わらず少ししかないが、ネギが入っているのだ!(・∀・)
『やった!今日のうどんはねぎ入りにできるぞ!(・∀・)』
僕は慌てて、辺りを覗いながらネギを取りやすいようにとタッパの角ッコに集める
寡黙に、もくもくと自分のために俺は集める
集めて、集めて、集めて、集めまくって・・・さぁ四散していたねぎも小高い山ほどになったぞ、頂きd・・・
≪きょえ!≫
奇声と共に伸びてきたのは友達の掴み棒
そう、コイツは俺が角ッこに集めてたネギを強奪したのだ
そして沈黙
まぁ! と驚いたようにこいつは俺を見ている
驚いたのは俺なのに
そしてなんとコイツは爆笑しだした
ネギを取ったヨロコビからか、俺を出し抜いたヨロコビからか爆笑しだしたのだ
そしても僕もなぜか爆笑した(´・ω・`)
あまりの一瞬の内に、希望が全て持っていかれたような気がしたから
そしてそれからは果てのないネギの強奪合戦でした
正義は必ず勝つ
俺の方が多く取ってやったぜ
そして後のもの達には、繊維一本残してやらなかったぜ
あ
でもあのネギ、ときどき虫がまぎれてるからキヲツケテくださいね
俺はむかし、あやうく七味の一種と勘違いして食べてしまうところでした